観光・体験

丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)

紀北・かつらぎ町
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 今回は九度山観光ガイドタクシーのチーフドライバー西埜憲司さんの観光ガイドのもと、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)を訪れ、そこで教えていただいた丹生都比売神社の魅力やおすすめポイントをご紹介します。
 丹生都比売神社は1700年以上前から存在し、弘法大師に高野山を授けた神の社といわれています。他の神社とは違い、神様と仏様が融和する(共存している)場所でもあります。また、すべての災厄を祓う神として広く崇敬されているそうです。
 丹生都比売神社は「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録されています。その際ユネスコ側から、「1200年日本古来の信仰がある神道とインドから東アジアに伝わった仏教が融合し、それらの文化的景観が残っているのはユニークだ」と評価されたそうです。
 ここからは丹生都比売神社の観光ルートに沿ってご紹介します。実際に訪れている気持ちになって読んでみてくださいね。
 丹生都比売神社には鳥居が「外鳥居」と「中鳥居」の2種類あります。境内に入るときの最初の鳥居が外鳥居で、一般的な2本の柱で立っているものではなく、写真にもあるように4本の柱で支えられている両部鳥居という様式で作られています。このような鳥居は、神仏習合が盛んだった神社によくみられる形なのだそうです。ちなみに2つ目の中鳥居も両部鳥居の形をしています。鳥居自体が結界を表していて、鳥居(結界)を2度越えることで、より神様の方にいくということになり、自分の気をみそぐことができるそうです。
1つ目の外鳥居をくぐった先に見えてくるのが「輪橋」です。この神社の輪橋は、神様のおかげをいただくために参拝者も渡ることができます。輪橋の真ん中部分は階段になっていません。その理由は、真ん中は神様が通る道といわれており、人が通らないようにするためにそのような造りになっているそうです。「この輪橋は、冬の雪の降る季節や地面が凍る季節には渡ることができなくなるので、雪が降る前に訪れるのがおすすめ」と西埜さんは仰っていました。
 次が『丹生都比売神社』と検索したときによく写真で見る「楼門」です。室町時代に建立された入母屋造り、檜皮葺き(ひわだぶき)の屋根が特徴的な楼門で、重要文化財にも指定されています。この楼門では、小さいお願いごとではなくとっても大それたお願い事をするのがポイントです。ぜひ訪れた際はビッグなお願い事をして忘れないようにしっかりメモをしておいてくださいね。
 
 楼門の奥にあるのが本殿(ご祭神)です。楼門の正面からは本殿の第1殿と第4殿しか見えませんが、少し斜めから一度ずらすと右から第1殿~第4殿までしっかりと見ることができます。第1殿は丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)といい、三重の伊勢神宮に祀られる天照大御神の妹神です。諸々の災いを退け、一切の者を守り育てる女神で、不老長寿、農業・養蚕・織物の守り神といわれています。第2殿は高野御子大神(たかのみこのおおかみ)です。この神様は弘法大師の前に狩人の姿で現れ、そのお使いである黒と白の犬が高野山に導いたことから、「狩場明神」として知られ、今でも人生の幸福への導きの神といわれています。第3殿の大食都比売大神(おおげつひめのおおかみ)は、あらゆる食物に関する守り神であることから、食べ物を司る神といわれています。最後に第4殿は一杵島比売大神(いちきしまひめのおおかみ)といい、財運と芸能の神であり、また七福神の弁天さまでもあります。これらの本殿は日本最大級の春日造りだそうです。春日造りとは、曲線や彩色が導入された様式で、屋根を反らしたものが特色として挙げられます。
 ちなみに、第1殿から第4殿の本殿をすべて見えるように撮影したい場合は、掲載している写真の位置から撮るのがポイントです。訪れた際は試してみてくださいね。
 観光ガイドの方にお話を聞きながら巡る九度山は、「丹生都比売神社」のように一つのスポットの中でもたくさんの魅力を感じることができます。より詳しく観光地のお話を聞きたい方は、九度山タクシーを利用して観光するのがおすすめです。和歌山を観光される際はぜひ訪れてみてはいかがですか。

丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)
住所 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230