お土産

感謝とあたたかい気持ちのこもった逸品を提供する、胡麻豆腐専門店

紀北・高野
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 今回は濱田屋の5代目店主、濱田史郎さんに取材させていただきました。
 高野山駅からバスで15分、その後国道371号線を南に向かって歩いた先にある濱田屋は胡麻豆腐を販売されているお店です。創業は1880年ごろで、九度山町にあった問屋の次男由兵衛が高野山に登り、豆腐店を開業したのが始まりです。創業当初は豆腐を中心に作られていましたが、昭和30年代に高野山で高野豆腐が作られなくなり、代わりになるものをと胡麻豆腐の販売を開始されました。現在は胡麻豆腐の製造販売のみ行われています。濱田屋の胡麻豆腐は、胡麻の皮をむき中の芯の部分だけを使っているので、白く油分の少ないあっさりとした味が特徴です。濱田屋で販売されている胡麻豆腐の商品は、胡麻豆腐(角型・丸型)と抹茶胡麻豆腐(丸型)です。角型の胡麻豆腐は店内でのお召し上がりや、お持ち帰りが可能です。丸型の胡麻豆腐は受注生産でお持ち帰りのみ販売されており、抹茶の胡麻豆腐(丸型)は週末と祝日に限定販売している商品だそうです。
 濱田屋で作られている胡麻豆腐に使われている材料は、厳選した白胡麻と吉野本葛、高野山の天然の清水の3つの材料だけでシンプルに仕上げています。作り方は、ゴマの皮をむいて芯の部分を加水しながら挽き、できた汁で吉野本葛を溶かし鍋で煮ます。その際、般若心経1巻と大師御宝号3遍を唱えます。そして煮あがったら、型に移し水槽で十分に冷まし、最後に胡麻豆腐を切り分けて完成します。濱田屋の作る胡麻豆腐の基本的な製造方法は作りだした当初から変わっていないのだそうです。また、鍋で吉野本葛を煮ている際に般若心経を唱えるのには、「胡麻豆腐がおいしくできますように」という願いやお客さんに食べていただいた時に「美味しいなと思ってもらえるような胡麻豆腐ができますように」という思い、また高野山にご参詣されたお客さんへの感謝を込めて毎回お唱えをしているそうです。材料や作業工程はシンプルですが、シンプルだからこそ材料や配合、鍋で煮詰める時間は綿密に計算しこだわっており、それによって濱田屋独自のおいしい胡麻豆腐が完成し提供されています。
 濱田屋の胡麻豆腐のおすすめの食べ方について、一般的なわさび醤油で頂く他に和三盆糖や黒蜜をかけてデザート風にして頂く方法などが濱田屋の公式サイトにて紹介されています。その中でも、濱田さんの好きな胡麻豆腐の食べ方はお吸い物として頂くことだそうです。
 濱田屋に来られるお客さんのほとんどが国内の観光客で、その中にはリピーターも多く、「いつもおいしいし、楽しみにしているよ」と濱田さんに声をかけられるお客さんもいらっしゃるそうです。
 今回取材をさせていただいて、濱田さんのお客さんに対する感謝の思いや胡麻豆腐へのこだわり、熱意がとても伝わってきました。般若心経を唱えながら作られる、あたたかい気持ちのこもった逸品をぜひご家族や親戚へのお土産にいかがですか。

記事での敬称は省略させていただいております。

胡麻豆腐 濱田屋
和歌山県伊都郡高野町高野山444
営業時間 09:00~17:00(但し売り切れ次第終了)